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IP分散とドメイン分散の違い

更新日 2026年11月2日

「IP 分散」「ドメイン分散」は、被リンクの話で使われてきた言葉です。どちらも、リンク元のサイトがどれだけ別々の場所から来ているかを表します。

以前は、この数字を増やすことが外部対策の手法として語られていました。今は、順位を上げる目的でリンク元を人工的に分散させることは、Google のスパムに関するポリシーに反します。この記事では、二つの言葉の意味の違いと、今の見方を説明します。

目次
  1. IPアドレスとは
    1. IP分散とは
  2. ドメインとは
    1. ドメインの種類
    2. ドメイン分散とは
  3. 分散を目的にリンクを集めてはいけない理由
  4. 分散の数字を今も見る場面
  5. まとめ

IPアドレスとは

IP アドレスとは、ネットワーク上のコンピュータを識別するための番号です。ウェブサイトのデータはサーバーに置かれているので、サイトにもサーバーの IP アドレスがあります。

よく見る形は、0 から 255 の数字をドットで 4 つに区切ったものです。
例:100.25.122.30

この 4 つの区切りを左から順に見て、3 つ目までが同じかどうかで「C クラスが同じ」「C クラスが違う」と言うことがあります。

  • 100.25.122.30 と 100.25.122.199 → 3 つ目までが同じ(同じ C クラス)
  • 100.25.122.30 と 100.25.199.50 → 3 つ目が違う(別の C クラス)

同じサーバー会社の同じ設備に置かれたサイトは、IP アドレスの前半が同じになりやすいため、「運営者が同じかもしれない」という目安に使われてきました。

IP分散とは

IP 分散とは、被リンク元のサイトの IP アドレスがどれだけ別々かを表す言葉です。「C クラス分散」と言う場合は、3 つ目の区切りまでが異なる IP アドレスの数を数えています。

1 つのサーバーに置いた多数のサイトから対象のサイトへリンクを張ると、IP アドレスが同じリンクばかりになります。IP 分散は、そうした自作のリンク網を見分ける目安として使われてきました。

ドメインとは

ドメインとは、インターネット上の住所を文字で表したものです。itomakihitode.jp や devo.jp がドメインで、URL やメールアドレスに含まれています。

ドメインの種類

末尾の部分(トップレベルドメイン)には、用途によるものと国によるものがあります。

  • 用途によるもの:com(商用)、net、org、edu(教育機関)、gov(米国の政府機関)
  • 国によるもの:jp(日本)、us(アメリカ)、kr(韓国)、it(イタリア)、in(インド)

jp の中には co.jp(企業)、go.jp(政府機関)、or.jp(団体)、ne.jp(ネットワークサービス)のように、組織の種類で分けた形もあります。

ドメイン分散とは

ドメイン分散とは、被リンク元のドメインがどれだけ別々かを表す言葉です。同じサイトの 100 ページからリンクされるより、100 の別々のサイトから 1 本ずつリンクされるほうが、多くの人に紹介されている状態に近いという考え方です。

IP 分散との違いは、見ている単位です。ドメインが違っても同じサーバーに置かれていれば IP アドレスは同じになるので、IP 分散のほうが「別の運営者か」を厳しく見る指標でした。

分散を目的にリンクを集めてはいけない理由

Google のスパムに関するポリシーは、リンクスパムを「検索ランキングを操作することを主な目的として、サイトへのリンクやサイトからのリンクを作成する行為」と定義しています。例として、リンクの売買、自動化されたプログラムやサービスによるリンクの作成、質の低いディレクトリのリンクなどが挙げられています。

IP やドメインを分散させた多数のサイトからリンクを買う、または自分で用意したサイト群からリンクを張る行為は、この定義に当たります。分散の数字をそろえても、人工的なリンクであることは変わりません。

2022 年 12 月のリンクスパム対策アップデートでは、スパム検出システムの SpamBrain が「リンクを購入するサイトと、アウトバウンド リンクを渡す目的で使用されるサイトの両方を検出できるようになりました」と発表されています。無効化されるだけで済まず、人の目で確認されれば手動による対策の対象になります。

出典:Google 検索のスパムに関するポリシー(リンクスパム)/2022 年 12 月のリンクスパム対策アップデートのリリース

分散の数字を今も見る場面

IP 分散やドメイン分散の数字は、増やす目標ではなく、被リンクの偏りを点検する指標として役立ちます。

  • 同じ IP アドレスのサイトからのリンクが大量にある:過去に買ったリンクや、自作のサイト群からのリンクが残っている可能性があります
  • 同じドメインの多数のページからリンクがある:フッターやテンプレートに埋め込まれたリンクの可能性があります。ポリシーはこれもリンクスパムの例に挙げています

Search Console のリンクレポートでは、「上位のリンク元サイト」でドメインごとのリンク数を見られます。心当たりのないドメインからのリンクが多いときの対処は、リンク否認の方法で説明しています。

まとめ

IP 分散はリンク元の IP アドレスの違い、ドメイン分散はリンク元のドメインの違いを表す言葉です。どちらも、以前はリンクを集めるときの目標の数字でしたが、今は人工的なリンクを見分けるための目安です。

リンク元を分散させる手法に頼らず、紹介されるに値する内容を作ることが、評価される被リンクを増やす方法です。考え方は外部対策とはで説明しています。