SEO対策の重要な要素のひとつに“被リンク”が挙げられますが、こちらはどんなリンクでも効果があるというわけではありません。
リンク元のサイトの質ももちろんそうですが、今回ご説明するIPアドレスやドメインについても効果に違いが見られます。
例えば、IPアドレスが分散していると言うことは、ドメインも全て違うということで、逆にドメインの分散とは、ドメイン名は全て異なりますがIPアドレスが同一の場合もあると言うことです。
そして現在、検索エンジンで評価の高いサイトはIPアドレスの分散されているリンクを多く受けている傾向があります。
それでは、この記事ではIP分散とドメイン分散の違いについてご説明したいと思います。
目次
IPアドレスとは、ネットワーク上のコンピュータの詳細住所のようなもので、各コンピュータを識別するために使用されます。
IPアドレスは、世界中のネットワークの中でコンピュータごとに一意の番号を割り当てられています。
例:100.25.122.30
ホームページのデータは、サーバー(コンピュータ)に格納されているため、格納されているサーバー(コンピュータ)ごとに異なるIPアドレスを持っています。
通常、IPアドレスは10進数で表記されドットで4つに区分されます。(例:100.25.122.30)
各ドット内の数字は0~255の範囲が用意されており、実際には1~244の数字が割り当てられます。(0と255は利用できないルール)
自分のコンピュータのIPアドレスが何かを確認する場合は、コマンドを立ち上げ「ipconfig」と入力すれば結果が表示されます。
-----------------------------------------
C:\Documents and Settings\***>ipconfig
Windows IP Configuration
Ethernt adapter ローカル エリア接続:
Connection-specific DNS Suffis . :
IP Address.......................:192.***.***.***
Subnet Mask......................:255.255.255.0
Defaule Gateway..................:192.***.***.***
-----------------------------------------
上記 IP Address欄に表示されたのが、自分のコンピュータのIPアドレスです。
このIPアドレスは、左端からクラスA、クラスB、クラスC、クラスDと言います。
被リンク対策を実施するうえで良く聞く「クラスC以上のIPアドレス分散」とは、クラスC(左から3つ目のドット 例:100.25.122)までのIPアドレスが異なるホームページから受けている被リンク数を意味します。
例えば…
クラスC以上のIPアドレスが異なれば、検索エンジンは、持ち主が異なるサイトから被リンクを受けていると考えるでしょう。
現在、検索エンジンは、クラスC以上のIPアドレスが異なるサイトからのリンクを高く評価する傾向にあります。
クラスC以上のIPアドレスが異なる割合は、itomakihitode.jp有料版で調査することが出来ます。ぜひご利用ください!
検索エンジンは、条件にもよりますが、同一のドメインから発せられるリンクより、被リンク元のドメインが分散されているものを高く評価する傾向にあります。
IP分散は、この考え方をもう一歩進めた検索順位決定要因だとお考えいただければ良いと思います。
一般的に、検索順位はIPが分散されたアドレスからリンクを受けたサイトのほうが、同一IPから発せられたリンクを受けたサイトよりも検索順位が高い傾向があります。
IPアドレスは、通常、別個な番号がサーバやPCに個々に割り振られています。
このため、通常はWebサイトのIPアドレスが異なれば、その運営者は別個と考えられます。
つまり、同一IP内に存在する多数のドメインは同一運営者の可能性があるということです。
検索エンジンのアルゴリズムはより多様なリンクを評価する傾向にあります。
このように検索エンジンは、多数のリンクよりも、ドメイン分散を評価し、ドメイン分散よりもその運営者が確実に異なるであろうIP分散を高く評価する傾向があります。
それでは、同一ドメインからのリンクは全く効果がないのでしょうか? 答えは否です。
これは、SEOの対象のサイトに置かれている競合の状況に依存しています。
IP分散も検索順位決定要因の1つであり、それが検索順位に与える影響は「アルゴリズム動向、競合状況、対象サイトのSEO施工状況」の3つの要素に依存するのです。
対象とするキーワードの競争度が低ければIP分散する必要もないかもしれないのです。
このことを確認するには、hanasakigani.jpなどのSEOツールをご利用頂くのが最も簡単な方法です。
hanasakigani.jpでは、対象とするキーワードやURLを入力することにより、重要な検索順位決定要因を分析することができ、その分析を元に最も費用対効果が高い方法を採用すれば良いでしょう。
まずは、競合のSEO施工状況を確認し、自社サイトとの差分を最低ラインから施工していくのが最も効率の良い方法です。
ドメインとは、インターネット上の住所を意味します(わかりやいよう文字で記載された住所)。ドメインは住所を意味するため、全世界で唯一です。
上記のitomakihitode.jpやdevo.jpがドメインです。
URLやメールアドレスに必ず含まれています。
また、SEO対策でよく聞く“ドメイン”という言葉は、「ドメイン分散数」「ドメイン数」など被リンク元サイトのドメイン数なども意味します。
なぜSEO対策でこのような「ドメイン分散数」「ドメイン数」といわれることが多いかと言うと、被リンクを設定する際には、より様々なサイトからテキスト広告を受けているほうがよいとされているからです。
様々なサイトからのテキスト広告をカウントするための基準として、ドメイン(ドメインが異なるサイト)が用いられるため、SEO対策を行う上で度々「ドメイン」が出てきます。
もしSEO業者からSEO対策やテキスト広告の提案をされた場合は、「ドメインの分散状況はどのようになりますか?」と質問してみると、ちょっと詳しい方だと思われるでしょう。
SEO対策のドメインとはちょっと離れますが、一般的に「ドメイン」は、国や目的によって取得できるドメインが異なります。
国によって利用できるドメイン(カントリーコード)とホスト数が決まっています。
カントリーコードは、国際標準化機構(ISO)によって定められています。
より組織の内容を細かく示すために ○○.co.jpにある「co」の様に第2レベルドメインを使う国も多くあります。
検索エンジンは、同数のテキスト広告であれば同一ドメインのものより、分散したドメインのものを評価する傾向があります。
これをSEO関係者は「ドメイン分散」と呼んでいます。
ドメイン分散が検索エンジンに高く評価されるのは、分散したドメインのWebページは別個に運営されているだろうという前提をベースにしています。
検索エンジンは、異なったWebページからのリンクを同一のWebページからのリンクよりも高く評価しているのです。
分散されたドメインから発せられたリンクを多数獲得しているWebページは、多くの人から指示されているということになり、このため検索エンジンの評価も高いというわけです。
一般的には、「多数のテキスト広告→ドメイン分散→IP分散」の順に効果があるように言われていますが、これは一概には言えません。
検索順位に影響を与える検索順位決定要因は、対象となるサイトの競合関係やアルゴリズムの動向が大きく関係しているからです。
ドメイン分散が本当に重要なのかを確かめるには、hanasakigani.jpなどの無料で提供されているSEOツールを利用するのが良いでしょう。
hanasakigani.jpを利用すれば、検索順位決定要因ごとに対象のサイトと競合サイトの比較が簡単にできます。
ということで、今回はIP分散とドメイン分散の違いについてご説明してきましたが、順位上昇に必要な被リンクの効果をしっかりと理解して、リスクをなるべく下げるためにもしっかりと分散できるところは分散して対策しておくと良いでしょう。
また、ディーボでは、お客様のサイトの状況にあったSEO施策をテキスト広告.jpなどでご提供しております。
なお、お客様のサイトの現状分析やご提案は無料で行っておりますので、どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。