alt属性とは、ウェブページに表示する画像（写真・イラストなど）の内容を説明するためのもので、検索エンジンに認識してもらうために設定する代替テキストのことを言います。
これがなぜ必要なのかというと、まずクローラーは画像に何が書かれているのか読み取ることができません。
そういった場合に、画像に対してこのalt属性となる代替テキストがないと、検索エンジンに画像の情報を正しく認識してもらえません。
そのため、alt属性は検索エンジンにそこに何が描かれているのかを正しく伝えるもので、適切なテキストを設置しておく必要があります。
では、この記事ではalt属性について使い方などを詳しくご説明したいと思います。
alt属性は、冒頭でもご説明した通り、画像に設置するもので、“オルト”と読み、その画像に何が表示されているのかを簡潔に記述しておくものです。
これによって、検索エンジンはどんな画像があるのかを理解することになり、正しくページを評価することができます。
しっかりとalt属性の使い方を理解して適切な説明文を設置しておきましょう。
alt属性を記述しておくことで、そこに何が表示されているのかを検索エンジンが理解し、正しくページを評価をできるということなので、決してここにテキストを入れておけば検索結果にも影響するといった意味ではりません。
alt属性は下記のように、画像に“alt”タグを追加して適切な説明文を記述します。
特に文字数制限などはありませんが、目の不自由な方がページを閲覧した場合、読み上げソフトによって、このalt属性に記述したテキストが読み上げられるということも考慮して、ユーザー・クローラーともにわかりやすい内容にしておくことが大切です。
ただし、コンテンツに配置した全ての画像に必ず必要なわけではなく、ページを構築するために配置した意味を持たない画像などについてはalt属性を書かなくても問題ありません。
コンテンツを表現するために使用した画像をしっかりとクローラーに理解してもらいたいものに絞って適宜使用するようにしましょう。
alt属性は、基本的にSEOには直接影響することはなく、上位表示させたいからといってキーワードを詰め込んではいけません。
そして、考えられる注意点としては以下のような点が考えられます。
あくまで前後の文章に自然となるようなテキストが理想であり、画像に関係のないテキストではなく、適切な説明文をしっかりと記述しておきましょう。
検索エンジンにキーワードを羅列したaltを伝えても良い結果にはなりません。
関係ないテキストや、キーワードの詰め込みはスパムと認識される可能性がありますので注意しましょう。
丁寧なコンテンツ作りが上位表示に繋がるため、クローラーにわかりやすいalt属性にしておくことが大切です。
このalt属性のSEO効果についてですが、これは上記のようにキーワードを詰め込んでも効果は期待できません。
しかし、正しく記述しておくことで、検索エンジンがコンテンツをより理解し、間接的に効果がある可能性は0ではありません。
また、ユーザビリティは最近のSEOにおいて重要度を増しています。
クローラーももちろんですが、ユーザーファーストを心がけてコンテンツを作成すると自ずと適切な説明文がaltに入るはずなので、よく考えて設置しておくと良いでしょう。
写真やチャートなど画像でなければ表現できないもの以外のコンテンツは、できる限り画像ではなくアイコンフォントなどをうまく使って、cssで装飾・構築するようにしましょう。
対策キーワードだけを記述しておくのではなく、そのaltをテキスト化しても通じるような簡潔な説明文が理想です。
このalt属性を設置しておくメリットとしては、他にも画像検索に表示されるという点が考えられます。
ユーザーは、画像検索からサイトに訪問する可能性も0ではありませんので、しっかりと画像検索に表示させるためにも、適切なalt属性を設定しておきましょう。
どれくらい画像検索で流入しているのかを調べるには、サーチコンソールの「検索トラフィック」から「検索アナリティクス」に進むと“検索タイプ”という項目があるので、そこから“画像”を選択してフィルタしてみると、クリック数や表示回数など詳しく確認することができます。（通常のウェブ検索との比較もできます。）
表示回数が多いキーワードに関しては、ユーザーが欲しい情報である証拠です。そのため、意外な流通経路にもなり得ます。
画像検索でどれほど流入しているのか、キーワードや表示回数などを一度チェックしてみて、alt属性を見直してみても良いかもしれません。
ということで、今回はウェブページに配置した画像に描かれている内容を検索エンジンに正しく伝えるためのalt属性についてご説明してきましたが、クローラーだけでなく、ユーザーにとってもわかりやくなるような内容にして、簡潔に設置しておくことが大切です。
そして、alt属性については直接SEOに影響しませんが、正しくコンテンツを伝えることによる間接効果や、画像検索など含め、ユーザビリティを考慮して、短すぎず長すぎずといった適切な内容の説明文を入れておきましょう。
